町への問い合わせが広告の下に――三芳町ホームページで戸惑ったこと 三芳町のホームページを開き、役場の案内を確認しようとした。ところが、ページを一番下までスクロールしても、必要なボタンが見えない。画面左下の広告が、案内を覆っていた。 広告の「×」をクリックして閉じて、ようやく「開庁時間・アクセス」「各課への問い合わせ」が現れた。私自身、最初は戸惑った。 役場に行く方法や町に問い合わせる入口が、広告を閉じないと見えない。 自治体のホームページとして、この構成は改善してほしい。 確認日:2026年9月13日。以下は、私の閲覧環境で確認した状況の記録である。 最下部まで進んでも、案内が広告に隠れる 次の画像は、広告を表示したままページを最下部までスクロールしたところだ。淡い緑色の大きな広告枠が、役場の基本情報と案内ボタンに重なっている。さらに下へスクロールして、隠れた案内を見せることもできなかった。 図1 広告表示中。ページ最下部でも、役場の重要な案内が広告に覆われている。2026年9月13日11時08分撮影。出典:三芳町公式ホームページ、筆者のスクリーンショット。 「×」を押すと、必要なボタンが現れる 広告の右上にある「×」をクリックして閉じた後の画像がこちらである。左下に「開庁時間・アクセス」「各課への問い合わせ」のボタンが見える。電話番号や業務時間も読める。 図2 広告を閉じた後。画像左下に、隠れていた案内ボタンが見える。2026年9月13日11時16分撮影。出典:三芳町公式ホームページ、筆者のスクリーンショット。 画像はそれぞれクリックすると拡大して確認できる。2枚は撮影範囲や表示の大きさが異なるため、寸法を比較する資料ではない。広告表示中の遮蔽と、閉じた後に案内を確認できる状態を示している。 ボタンそのものがないわけではない。しかし、私の環境では広告を閉じない限り見えず、画面上で目的のボタンを確認して使うことができなかった。隠れていると知らなければ、広告を閉じる必要にも気づけない。「閉じれば使える」という説明だけでは、この戸惑いは解消しない。 町自身の制作方針と合っているだろうか 町が公開している「三芳町ウェブ・アクセシビリティ・ガイドラインについて(概略)」には、次の一文がある。[1] 操作するボタンやリンクテキストなどは、見や...
紙おむつ申請書の「平成」から始まった、三芳町Webサイト全体点検 三芳町の「在宅ねたきり老人紙おむつ給付申請書」をダウンロードしたところ、ファイル形式はRTFで、申請日や介護認定年月日の年号が「平成」に固定されていました[1]。 「これは、まだ使ってよい申請書なのだろうか」 その小さな疑問が、今回の調査の出発点でした。 調べると、同じ制度について、令和表記に直された別の旧Word様式を配布する現行制度ページがありました[2]。二つのページでは問い合わせ担当名と内線番号も異なります。町のサイト内検索では、現行ページだけでなく、平成固定の旧ページや旧ファイルにも到達できました。 しかし、私はこの一件だけを町へ指摘して終わりにするべきではないと考えました。 一つの古い申請書が残っているなら、同じような問題が、町のWebサイトの別の場所にもあるかもしれません。そこでAIに相談し、三芳町の公開Webサイト全体を点検することにしました。 紙おむつ申請は「発端」であり、調査対象は町サイト全体 2026年8月25日、町の robots.txt (自動巡回を避ける範囲をサイト側が示すファイル)を確認し、そこに記載された範囲には入らず、その他の公開ページを確認しました。アクセスとアクセスの間をおおむね0.45秒以上空け、同じページへの重複アクセスや、検索条件による際限のない巡回を避けるなど、町のサーバーへアクセスが集中しない方法を採りました。 棚卸しした規模は次のとおりです。 重複を除いたHTMLページ:3,889件 添付ファイルURL:11,077件 公開ページからたどった内部URLの404応答:105件 RTF・旧Word(DOC)・旧Excel(XLS):計478件 実際にブラウザで画面を開き、表示・操作、ファイル本文、公的資料との照合まで行った代表的問題:10項目 数が多いから、すべてが問題だという意味ではありません。 例えば、古い年号を含むページには、町の歴史資料、過去の広報、議会記録など、保存する価値のあるものもあります。同じタイトルのページにも、年度別の催しや連載記事があります。 そこで、AIによる自動検出結果は「確認候補」とし、私たちが直接確認した事項とは分けました。町に伝える文書でも、推測を確認済みの事実として書かないようにしています。 見つかったのは、古...